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まず、大事なのは心身の健康です。学校に行くことでも、勉強をすることでもありません。多くの場合、学校に行きたがらない子どもは、身体に異変が起こります。朝、学校に行く時間になると、お腹が痛くなる、気が付かないうちに髪の毛が抜けてくる等。頭というより身体=生命の次元で学校を嫌がっているようです。大人でもそのようなことはあります。ゴミのような意味のない仕事をやらされているにもかかわらず、生活のため、家族のためにやらざるを得なくなり、会社を辞めるに辞められなくなるというように、追い詰められるだけ追い詰められている方もいます。
紋切り型ですが、不登校は得てして「怠学」と受け取られかねません。しかし、時として、「命」にかかわるような境遇まで追い詰められていることがあります。危険なのは「痛覚」という人間以外の動物ならば自明な感覚が人間の場合鈍麻してしまい、頭では「学校に行かなくてはいけない」と思いつつも、身体は嫌がっているという分裂がおこってしまうということです。そういう場合、まず身体の反応に耳を傾けることが大切です。
繰り返しますが、「命」よりも大切なものはありません。「逃げる」ということは、時として戦うことよりも勇気を必要とします。休息が必要です。